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おばあちゃんの物語

3つのピアノソロ作品

昔より人の死を怖いと思わなくなりました。 自分が死ぬことも、ものすごく怖いとは思わなくなったんです。

私にはおばあちゃんがどう生きてきたのか、 何を思い、どう感じたのか。わからない部分もあります。

でも今。いろんな思い出が蘇ってきています。

気が強くて、空気の読めない、マシンガントーカーのおばあちゃん、 あーあ。と思うこともしばしば、でも不思議と嫌いではなかったです。

思い込みが激しいし、暴れだすと手がつかない。 いやそれってまさに私やね?っていう、うふふ

おばあちゃんが○○だから好きとか、 ○○だから嫌いとかないなあ。 おばあちゃんだから、まあそうだよね。っていう枠にだいたいおさまります。

私は思春期に大きく精神を痛めてしまい。 高校におじいちゃんに車で送ってもらったりしてたから、 当然高校に行かなくなった孫に気づいたはずです。

今思えば、愛は行動だったのですね。 心配して、そして応援している、そんな思いを持って、 神社にお守りとか買いに行ったのでしょう。

アロエヨーグルトが好きだと言ったら、アロエヨーグルトばかり買うおじいちゃん。

おばあちゃんは私と近所のコメダに行くのをすごく喜んでいました。 一人で行くと楽しくない、と言っていました。

おばあちゃんはあまり自分から話さないけど、 時折戦争の話をしました。

私は複雑な思いで聞いていましたが、 もっといろいろ聞けばよかったのかもと今になると思います。

私が最期におばあちゃんに会ったのは今年に入ってからです。 病院にお見舞いに行ったとき、おばあちゃんが私に発した言葉たち。

「こういう人、好き。」

「誰か、わかる。」

「ありがとうね。」

私はずっと、音楽をやっています。 これからもやります。

誰かが幸せになるなら、やらないわけないじゃんね。

ありがとう。

静かな世界。ピアノの調べ。

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